新型コロナウィルスが猛威を振るう中、政府も感染拡大防止策の一環として、テレワークを推進しています。
私の勤務先でも、従来は介護や育児等の理由が必要だったテレワークやオフピーク通勤を、理由を問わず全社員が使えるようになりました。
私は今までは時差出勤は使ったことがあったのですが、最近は時差出勤する人が増えたせいか、いつものピーク時を外しても電車がそこそこに混雑していてウィルス対策には些か不安を覚えたこともあり、今回、初めて在宅勤務に挑戦してみました。
在宅勤務最大のメリットは、こんな時期に満員電車に乗らなくて済むこと、通勤時間という無駄な時間を削減できること、にありますが、今回やってみて感じたメリットは、物理的な仕事環境の改善です。
大勢が集まって仕事をすれば、自ずと心地よい温度や湿度、光度は異なります。
特に冬場は服装もまちまちなので、薄着で寒いと感じる人と厚着で暑いと感じる人の格差が大きく、空気も乾燥しがちで、率直に言って決して勤務環境は良好とは言えない事が多々あります。
在宅勤務だと、誰に遠慮することもなく温度や湿度、光度を調整出来、自分に取って最も快適な空間の中で仕事をすることが可能でした。
懸念していたのは会議へのテレビ参加でしたが、最近のシステムは性能が上がっており、画像・音声共に殆どストレスを感じなかったのも、良い経験でした。
会議で予想外の効果だと思ったのは、いつも声が大きい人(自分の意見だけを喋りまくる人)が、テレビ会議だとそうはならない、という点です。結果として、いつも発言する人の発言が減り、違う人も発言し易くなりました。
一方でデメリットとしては、そうは言ってもコミュニケーションの減少が挙げられます。職場なら誰かが電話口で怒っていたり、具合が悪そうだったり、ということが直ぐに分かりますが、テレワークだと全くわからなくなります。
また、部下の勤務状況把握も難しい点があります。裁量労働が適用されるような人はアウトプットさえ確り出してくれればそれで良いのかもしれませんが、一般的なホワイトカラーだと、なかなか判別がつきません。
とは言え、トータルでは、テレワークは思っていた以上に有効だと感じられました。
日本ではなかなか浸透しなかったテレワークが活用され始めたこと、これが新型コロナウィルスがくれた唯一のお土産、がしれません。