英国のエリザベス女王がご逝去され、英国にて国葬が執り行われることとなりましたが、これに対してTwitterでは「本物の国葬」がトレンド入りしました。
Twitterのトレンドが世論をそのまま反映している訳ではありませんが、安倍元総理の「国葬」は「本物の国葬」では無いと思っている人も少なくない、ということは言えるものと思います。
私は安倍元総理は決して嫌いではなく、歴代総理と比較しても一定の実績を上がられた方だと思いますが、然しそれでも以下理由から、国葬には問題ありだと考えます。
・国葬に関するルールが予めあったならば兎も角、国会での審議すらなく閣議のみで決定してしまったのは、民主的なプロセスとしては不十分であること
・亡くなられた時点では現役の総理大臣ではなく元総理大臣、即ち一介の国会議員に過ぎないこと
・政治テロで亡くなられたのではなく、ご本人が支援してきたとされる反社会的団体絡みであったこと。且つその実態の説明が全くなされていないこと
・一部報道にあるように想定よりも各国からの列席者ランクが低く、国葬外交の効果も限定的となりそうであること
従来同様の国民葬や合同葬としていれば、亡くなられた経緯に鑑みても、遥かに国民に悼まれる式典となったであろうに、と思えば、今回の政権の判断は明らかに失敗であろうと思います。
「国葬」に拘る余り、安倍元総理の死を悼む気持ちから、寧ろ国民を遠ざけてしまう結果になっているように感じます。