定年の楽しみ方(2)

前回の(1)の最後に触れましたが、私が定年後の楽しみの一つに選んだのは合唱でした。

子供のころから音楽には触れていたとはいえ、合唱を本格的に習うのは初めて。

最初のうちは歌っているだけで楽しかったのですが、そもそも発声がきちんとできていないことに気付き、少しずつですが深い合唱になりつつあります。

定年後の趣味として合唱の良いところは、

・老若男女問わず大勢で楽しめる

・歌うという行為は結構体力を使うので体が鍛えられる

・新しい曲に次々と挑戦することで脳が活性化する

という点でしょう。

特に一点目は定年後にとって重要です。

所属する会社の名刺、その組織の中での肩書、そういったものを完全に取り払うのが定年。今までは持ち上げてくれていた部下も、引き上げてくれた上司も、話をしてくれていた取引先も、定年となれば単なる他人になります。

合唱は少なくとも十数名、多ければ100名単位で行うので、気の合う友人を比較的容易に見つけることが出来ます。ほかの趣味ではなかなかそうはいかないでしょう。

私は固定の合唱団に2つ(ただし指導頂いている先生は同じ方)、それ以外に毎年恒例の大型イベント(大阪城ホールの「一万人の第九」と両国国技館の「すみだ五千人の第九」)に加え、ゲリラ的に単発合唱イベントに参加しています。

それぞれご参加されている方が違うので(重なっている方も少なくはないですが)どんどん仲間の輪が増えていきます。

逆に気が合わないと思えば、他にもたくさんのご参加者がいるので、それほど気まずい思いをしなくとも距離を置くことも出来るし、別の仲間を作ることもできます。

然し合唱にはデメリットもあります。

レッスン代などもそうなのですが、それよりも。引っ張りますが、(3)に続きます。