大阪万博は本当に開催が出来るのか?

2025年4月から開催される予定の大阪万博ですが、報道されているように課題が山積みです。

一つ目は予算の大幅オーバー。

主催者は資材価格や人件費の高騰を要因に挙げていますが、それだけとも思えません。今一度、何故こんなに増えるのか、きちんと精査すべきでしょう。増加分も、国・大阪府・大阪市、そして経済界が負担することになり、最終的には国民や大阪府民・市民が負うことになります。

東京オリンピックでも大幅に予算をオーバーしましたが、「人の金」だと思っているからか、この手のイベントは予算大幅オーバーが常態化し過ぎています。

民間企業であれば、こんなに予算を越えそうな事業はストップするか、少なくともその意義は再度問われることになり、責任者は当然に責任を取らされますが、公的イベントでは誰も責任を取る必要が無く、結果的にズルズルと予算が増えていくのだと感じます。

二点目はパビリオンなどの工期の遅れ。

もはや多くの国のパビリオンは開幕までに間に合わないとも報じられています。これも建築資材の高騰や人手不足を要因としていますが、本当にそれだけなのか、そもそもある程度はバッファを見て動くべきではないのか、など民間企業であれば許されないレベルでしょう。

そして最近話題になっているメタンガス問題。

報道によれば、会場西側の夢洲エリアは廃棄物最終処分場として40年ほど前から埋め立てられた場所であり、腐敗・分解する過程でメタンガスが発生しているのであろうとのこと。2024年3月にメタンガス爆発が起こりましたが、再び発生しない保証は何処にも無く、もしこれが会期中であれば大変な事故にもつながりかねません。

個人的には、もはや開催は取りやめた方が良いのではと思いますが、そう簡単にやめる訳にもいかないのだとすると、最終的に失敗した責任は誰がとるのか、その点は今のうちから明らかにしておくべきだと思います。