私は所謂「バブル採用世代」です。
なので率直に言って就職活動で苦労した記憶は殆どありません。大学の先輩を頼って会社訪問すれば積極的に入社勧誘を受け、有難いことに内定を頂戴した複数の中から今の勤務先を選ぶことが出来ました。
一方でそろそろ「ポストオフ(役職定年)」の年齢に入ってよくよく自分の立ち位置を見つめなおすと、考えさせられることもあります。
最初に思ったのは年代別社員構成の歪みの影響です。
本来、会社は好況不況に過度に左右されすぎず各年代にバラつきが出ない採用活動を行うべきですが、残念乍ら大半の企業では好況では大幅に採用し、不況でギュと絞り込んだ結果、社内年代に大きなギャップが出てしまいます。
昭和の終わりから平成の初め頃の「バブル採用」で大量に雇用し、その後の長期不況で採用を抑制した結果、現在の50代が異常に多く、40代が極端に少ない、という状態になっている会社は多いでしょう。
私のような50代にとっては、同じ年代が非常に多く、一つのポストを争うライバルが多いので出世競争は苛烈でした。そして漸く手に入れたポストを必死に守ろうと動きます。
然し本来あるべきは、50代も今までの世代と同じように速やかにポストを40代に渡してあげなければ、会社は活性化しません。
私自身、40代から50代になって体に不調も出だし(いわゆる更年期障害ですね)、新しい知識を仕入れるにも脳みそも若い頃ほど動いていないことを実感していますので、そろそろ若い人にポストを渡すべきだと実感しています。
一方で、必死に働いてきて管理職となった立場から、「ポストオフ(役職定年)」として担当者に戻ることに、当然に一抹の寂しさは感じます。
恐らくそういう中高年は、バブル世代がポストオフする最近では多いのではないか、と思ったので、このブログの趣旨とは少し違いますが、私自身がポストオフに直面して役職定年後をどう「楽しもう」としているか、そしてその先にある定年に向けてどう楽しみを増やそうとしているか、そんな話を書いていこうと思います。
今回の第一回目は「新たな趣味」。
私の勤務する会社では47歳と49歳の2度、人事に呼ばれて「ポストオフ」後の人生設計についてレクチャーを受けます。その中で強調されるのがワークライフバランス。つまり仕事以外の人生もエンジョイしましょう、ということです。
バリバリ仕事をしていると、ついつい「何言ってんだ、まだ先の話じゃないか」と思いがちですが、私はここで一念発起して新しい趣味を増やしてみることにしました。
その一つが「音楽」です。
子供のころからピアノを習わせてもらい、学生時代にはクラリネットをやっていましたが、社会人になってからは楽器に触れる機会もほとんどなくなってきたことに気づきました。
そこで楽器に触れつつ、大勢で仲間を増やせる「合唱」にも挑戦。
「合唱」は人生の縮図のような場所でした。
続きは(2)で書いていきます。