韓国が福島原発被災地とその周辺地域からの水産物全面禁輸を行っていることに対して日本が世界貿易機関(WTO)に提訴してきたものの、最終的には韓国の禁輸判断は問題なしとの結論となりました。
日本国政府はこれに対して「日本産食品の科学的安全性は認められた」と主張してきましたが、実は判決文にそのような内容がなかったと問題になっています。
この問題は、そもそも韓国が2013年に福島原発から汚染水が流出していることを問題視し、福島県他近隣県の水産物禁輸措置をとっていることに対して日本がWTO協定に違反しているとして提訴していたものです。
韓国の肩を持つつもりはありませんが、全く個人的には韓国の主張の気持ちはよく分かります。
私自身、現在千葉県に住み、房総半島によく釣りに行って釣れた魚を食べていますが、とはいえ、福島原発近くで採れた魚を食べられるか、といえば、間違いなく躊躇します。
前回、原発再稼働について疑問を呈しましたが、今でも福島原発からは汚染水が流れ続けており、その対策が完全だとは到底言えません。
日本国政府は韓国に反論する一方で、福島原発から流れ出る汚染水を含む、事故原発の処理をどうするのか、もっと誠実に説明する必要があります。
それなくしての原発再稼働など論外だと私は思います。