書評『論語物語』(下村湖人、講談社学術文庫、1981年)

恐らく多くの日本人は学生時代に「論語」を読んだ記憶があるかと思います。

然し改めて『論語』を原文や翻訳本を読み返してみますと、行間を端折り過ぎている書き方なので「経典」的過ぎて面白みがありませんが、この本はそんな『論語』を、原典を重視しつつも肉付を行って物語風に書き起こした名著です。

孔子の教えは人としての生き方、尊ぶべきものを、宗教チックではなく説いており、2500年を経た今でも私たちの心を打ちます。

現在の中国の方々にも、是非、この孔子の心を思い起こして欲しいと願ってやみません

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