外出自粛で問題は本当に解決するのか?

例年であれば日本中が旅行シーズンとなるゴールデンウィークですが、今年は新型コロナウィルス対策でステイホーム週間が叫ばれています。

県境を越えて遊びに来る人を防止する為、各地の観光地や景勝地は封鎖、県境を越える交通手段も計画運休となるなど、移動抑制措置も講じられています。

医療崩壊を招かない為にも医師の少ない地方での感染者を出さないことは重要であり、地方には死亡率の高い高齢者が多いことから地方にウィルスを持ち込まないことも必要でしょう。

然しそれでも尚、私は今のやり方に一抹の不安を覚えています。

今回のウィルスは感染力が強い一方で、医療崩壊しない限り致死率は決して高くも無いことから、最終的にはワクチンが開発されるか多数の人が感染して免疫を持つまで終わりません。

ところが今のやり方を続けると、都市部では医療崩壊しない程度に感染者が徐々に増えて半年から一年で集団免疫が出来たとしても、地方在住者には殆ど免疫がない、という事態を招きます。

その結果は、逆「翔んで埼玉」状態、即ち、都会から地方への移動=ウィルス持ち込みとなる為、県境を封鎖して地方への移動を厳しく制限し続けなければならなくなります。

あまり想像したくありませんが、通行手形が無いと都会から出られない、ということにもなり兼ねません。

現雑問題として、国境であれば封鎖できても県境を封鎖するには法改正が必要ですから、そう簡単にはそんなことにはならないでしょうが、都市住民と地方在住者との間に深い溝が生まれてしまうことは確実です。

実際、一部の県では他県ナンバー車への嫌がらせなども報道されており、今後が懸念されます。

今の外出自粛要請は、その観点から将来が心配です。