日本はオモテナシの国では無かった。

新型コロナウィルスの蔓延に伴い、日々の生活にも多くの制約が科されてくるようになりました。

そのせいかどうかは判りませんが、日本各地で、最早わたしたちはオモテナシの国とは到底言えない事象が頻発しています。

4月14日、食品スーパー主要3団体は店舗営業の継続に向けて来店客に協力を呼び掛ける声明を発表しましたが、その内容を見て悲しくなりました。

品薄や欠品、混雑に対して心ない言葉が増えているそうです。当たり前ですが何れもスーパーの従業員の責任では無く、経営者の責任ですらありません。こんな時に必要以上に買い込む我々消費者自身が引き起こしているものです。

また従業員を感染から守るために来店客にはマスク着用を求めているものの、守ってもらえない客もいるとのこと。他のサービス業で聞いた話では、マスク着用をお願いすると「失礼だ」と激昂する客までいるそうです。

ソーシャルディスタンスを取る、人前で咳をするのを控える、といった一般的なエチケットですら守れない人がいるそうで、某サービス業の人から聞いたところ、耳が遠いからと顔を接近して説明させるマスク未着用の客まで出現したそうです。

マスクと言えば、買い漁りも横行しており、ドラッグストアでは開店と同時販売にすると朝から行列が出来てしまい近所迷惑、且つ朝から並べる(失礼ながらも)ヒマな人しか買えない、という事態に対抗すべく、マスクを店頭に出す時間を不定期にしたところ、今度は長時間店内をうろつく人が出現しているとの報道もありました。

これらの行為の一体何処がオモテナシの国だというのでしょう。

来年に延期された東京五輪(これも出来るのか未だ不透明ですが)では、このフレーズは真実と乖離しているので凍結して頂きたい、そう思います。