米トランプ大統領を生み出し、英ブレグジットを実現させた根本的な原因は格差社会です。
経済のグローバル化が進むほど、儲けられる一握りの人に富が集中する一方で一般ワーカーは寧ろ職を失っていき、その結果「こんなのやってられない」という声が世界中で高まってきました。
今回のような病気の流行は、お金が無く医療を受けられない人の生命を多く奪っていきます。
然しその前段階から格差が抱える課題を浮き彫りにしました。
政府が如何にテレワークを推奨しようとも、その設備が無ければ出勤し続けるしかありません。出勤すればするほど感染するリスクは高まりますし、逆に出勤を回避するには休業するしかなく、その結果、倒産する中小企業がこれから多数出て、職を失う人が続出するかもしれません。
大企業と中小企業の労働環境格差は、より一層広がっていくことになります。
ステイホーム、お家に居ましょう、もその通りではあるのですが、大きなソファーで飼い犬と寛げる家に住んでいる人は兎も角、六畳一間のアパートに住んでいる人が1ヶ月以上も部屋に閉じこもっていたら違う病気になってしまうでしょう。
そういう人はどうしても外出機会が増えるので感染リスクも上がります。漫画喫茶などで寝泊りしていた人も行き場をなくしています。ステイホームが物理的に難しい人は、一体どうしたら良いというのでしょうか?
コロナ後も見据えて、こういう格差を無くさなければ、何れ人類はウィルスとは違う理由で滅んでいくかもしれません。