アベノマスクで判ったこと

アベノマスクの配布が漸く終了したそうです。

政府は「マスク需要の抑制に効果があった」と嘯いていますが、マスクはGW明け頃から徐々に市場に出回り始め、この記事を書いている時点では最早何処ででも安く手に入るようになっています。

アベノマスクで色々と判ったことがあります。

先ずはこの国の政策決定プロセスが、思っていた以上に不透明であったこと。

何故このサイズなのか、一住所に二枚なのか、例の会社を選んだのか、我々の普通の常識に照らせば疑問に感じるこのマスク配布が、一体どういうプロセスを経て決まったのか、未だによく判りません。

次に、安倍総理は「一強」と言われていた程には求心力が無かったということ。アベノマスク、結局、取り巻き閣僚すら誰も付けておらず、安倍総理一人がつけ続けていたのは、寧ろ痛々しくすら感じました。

3点目は品質管理。日本の品質管理はレベルが高いと思い込んでいましたが、今回のアベノマスクは序盤に不良品が続出、その結果、大幅なった配布遅延となりました。然し何故それほどまでに不良品が見過ごされてしまったのか、未だに原因はクリアではありません。

こんなのに付き合わされた郵便配達の皆様にはお気の毒としか言いようがありません。

この国のおかしいところを炙り出してくれたのが、アベノマスク最大の効用であったのかもしれません。