眞子さまと小室圭氏のご結婚は、もはやお二人の問題では無く皇室の存続そのものに関わる重大な事態に発展してしまったと感じます。
2021年6月、安定的な皇位継承を議論してきた政府有識者会議は「現在の皇位継承の流れを前提として、皇族の数の確保のための方策を検討していく」、即ち、現在の男系男子による皇位継承を維持する方針を決めたとの報道が流れました。
この有識者会議には女性天皇・女系天皇を容認する方も含まれていましたので、何らかの新しい判断が示されるのではないかと個人的には期待していたのですが、極めて保守的な判断に留まったのは残念でなりません。
この結論に至ったのは、やはり小室圭氏の存在が大きかったのではないか、と感じます。
女系天皇を認められ、仮に真子様がご即位されれば、小室圭氏が「天皇の夫」になり、その子が天皇の地位につけば男系では「小室皇室」というあらたな皇統が生まれてしまうことになります。
私自身は従来より女性天皇も女系天皇も容認派だったのですが、上記を想像するに、やはりそれは嫌だな、と感じるようになりました。
すなわち、女系天皇を容認するには、その方の夫になられる方にも相応の「皇族らしさ」を求められる必要があります。
現時点で想定し得るのは、女系天皇を認める、ただしその夫は旧宮家も含めた皇統につながりのある方に限る、といった方法でしょうが、果たして現代においてそこまで皇族を縛ってよいのかという疑問もあります。
いずれにしても、小室圭氏の登場によって、女系天皇を容認した場合も「リスク」が具現化してしまったことは、女性天皇・女系天皇の議論をより難しいものにしてしまったものと思います。