天皇陛下が公に即位をご宣言される儀式である「即位礼正殿の儀」が皇居 宮殿 正殿「松の間」において執り行われました。
即位正殿の儀は、以前は大内裏にある「大極殿」にて、その後は京都御所内の「紫宸殿」で行われていました。明治に入り東京に皇居が遷ったのちも、旧『皇室典範』において「「即位の礼」と「大嘗祭」は京都で行う」と定められていたことから、大正天皇と昭和天皇の即位礼は京都御所において「即位礼紫宸殿の儀」として執り行われました。
戦後に改正された現在の『皇室典範』では即位礼の開催場所に関する記載が無くなった為、現在の上皇様が天皇にご即位された際には、平成2年(1990年)11月12日、東京の皇居において「即位礼正殿の儀」として執り行われました。
2019年9月下旬にNHKが実施した世論調査では、皇室に親しみを感じている人や皇室との距離が近くなったと感じている人が約7割に上ったそうです。
皇室がここまで国民から敬愛されている理由の一つが、即位正殿の儀のような儀式が古代より形を変えつつも受け継がれていることにあるのではないかと思います。