皇室について考える(5)皇室の政治利用

アメリカトランプ大統領が来日されます。

アメリカは重要な経済パートナーであるのみならず、中国の軍事増強や北朝鮮の核ミサイル開発、そして昨今の日韓関係悪化に鑑みれば、軍事同盟国としても日本にとって最も重要な国であるのは疑いようもありません。

然しそれでも今回の国賓待遇による天皇陛下謁見、しかも今上陛下御即位後初の謁見がトランプ大統領なのか?というと、私は大いに疑問を覚えます。

今回の米大統領訪日はそもそも声明も出さなければ経済的な成果物も不明確で、純粋な交流目的の訪日のようです。

逆に言えば、官邸が今上陛下御即位後初の謁見の為の来日をトランプ大統領とすることにすることが最大の目的なのであろう、と感じます。

これこそまさしく「天皇陛下の政治利用」に他なりません。

もちろんいつかは初の今上陛下国賓謁見はあるわけですが、政治色のないアレンジを行うのが本筋では無いでしょうか。

尚、今回のテーマである皇室関連から外れますが、大相撲千秋楽での破格の処遇も含め、ここまで接待漬けにしたところで、トランプ大統領が貿易赤字問題で手を抜くことはあり得ません。

それは、習近平主席がトランプ大統領を故宮でスペシャル接待したにも関わらずの米中現状を見れば明らかです。