北海道の知床遊覧船にて非常に悲惨な事故が発生してしまいました。
遊覧船会社の社長が釈明会見をした様子を見ていましたが、どうにも腑に落ちません。
社長は最終的には船長の判断だと話していましたが、出航後は兎も角、出航する迄は船長ではなく会社の判断であり、本来は喩え船長が行けると主張したとしても会社は止めるべきでした。
そこには、少しでも稼ぎたいという判断が社長の頭をよぎったことは想像に難くありません。
出航した後は確かに現場の責任者である船長の責任かもしれません。然し船長が、少しでも危険だと思えば即座に引き返すべきところ判断を誤ったのは、日頃より会社から収益の強いプレッシャーが要因にあったであろうことも、十分に推測し得ます。
コロナ禍で長らく客足が落ち込んで何とか収益を上げたいという焦りが今回の事故の一因なのだとすれば、次の悲劇を生まない為の新たなガイドライン作りなども必要かもしれません。
事故があれば何でもかんでも規制することには私は反対ですが、命を預かる商売の場合は、怠慢な経営者は市場からご退場頂くためのルールは必要であろうと感じます。