11月11日放送の「そこまで言って委員会」では、今の国際社会を「とある女子高」に、各国首脳を「女子高生」になぞらえて、国際情勢を愉快な演劇として表現していました。
この番組はどちらかと言えば安倍総理贔屓なスタンスが多い中、今回は全般に辛辣でした。
実際、歴代最長となる安倍総理の外交実績を振り返ってみれば、実績はほぼゼロだということを、今回の番組で改めて認識しました。
米/トランプ大統領とは就任前から接近し、頻繁にゴルフをするなどその親密ぶりをアピールしていますが、トランプ大統領にとっては安倍総理とて単なるディール相手に過ぎないことが貿易交渉で明らかになりました。
露/プーチン大統領とも、異様ともいえるほど面談を重ねていますが、北方領土は進展の気配すらなく、日本は単なる金づる程度にしか思われていない状態です。
中/習近平主席とは蜜月を演出していますが、一方で尖閣への中国公船侵入は後を絶たず、日本人学者が拘束されるなど、実は緊張関係が続いています。
結局、安倍総理は「親しい関係だ」とアピールするも、それが具体的な実績には何一つつながっていないことは明らかです。
もちろん、これは安倍総理のみの責任ではなく、取り巻く国際情勢や相手国内事情によるところもありますが、とはいえ、これだけ長期政権であれば今少し実績はあっても良いように思います。
結局のところ、委員会でも取り上げていたように「八方美人外交」の結果として、日本の顔が見えない外交になってしまった感は否めません。
残りの任期で少しでも具体的な実績があがることを期待します。