安倍元総理の国葬は国会議論を経て実施すべき

岸田総理は安倍元総理の葬儀を国葬として執り行う方針を発表しました。

安倍元総理の実績については功罪ともにありますが、私は総合的に見て評価されるべき総理であり政治家であったと考えますので、最終的に国葬とすること、それ自体には反対しません。

また元総理やその御関係者には大変失礼なことは承知の上で申し上げれば、元総理の国葬に訪れるであろう各国首脳クラスと日本主導で面談をアレンジ出来るのは、外交的にはまたと無い絶好の機会であり、国葬とすることは国益にも資するものと思います。

しかし一方で、戦後に国葬を執り行った総理大臣は半世紀以上前の吉田茂氏のみ、全体でも昭和天皇の大喪の礼の2例だけであり、安倍総理を国葬とするのは異例中の異例です。

従来、功績のあった総理大臣の葬儀は内閣・自民党合同葬や国民葬でした。

また国葬とすれば必要な国費は数億円規模になるとも言われており、低下し続ける日本人の給与水準や生活レベルと比べて、巨額だと批判する国民が出てくるものまた、十分に想定し得ます。

極めて異例であるlこと、巨額の国費を投じること、に鑑みれば、総理の独断では無く国会審議を経るべきであろう、と私は思います。

我が国は総理や内閣の独裁国家ではないのですから、この手の重要事項を国会審議無く総理・内閣が独断で決めてしまうのは、民主国家としては不適切でしょう。