漸く動き出した携帯改革

数年前、久し振りに日本に戻って驚いたことの一つが携帯電話の料金体系です。

端末料金が無料、然し異様に高額の回線利用料。且つ、回線利用料は明らかにヘビーユーザー重視で、ライトユーザーにはどう見ても割高。

要すれば、他社から乗り換える客やヘビーユーザーを獲得する原資を一般ユーザーの割高な通信料で補填する、という料金体系でした。

これは酷いと思っていたところ、偶々プライムニュースでこの問題が取り上げられていたので「日本の携帯料金は酷い。こないだまで住んでいた中国はもっと合理的」と投稿したところ、番組で読み上げられ、ゲストの高市総務大臣(当時)が苦虫を噛み潰したような表情をされていたのが思い出されます。

そんな不合理な料金体系も漸く見直しがされるようです。

然しこんな酷い状態が長年放置されていた時点で、この国は大丈夫か?と真剣に心配になります。

<2019年6月7日付日経新聞>

携帯違約金、上限1000円 「2年縛り」大幅下げ政府、今秋から 乗り換えしやすく

政府が検討する携帯電話の利用料を巡る抜本対策が明らかになった。2年契約の途中で解約する際の違約金を現在の9500円から1000円以下にする。通信の継続利用を前提とした端末値引きを禁止し、継続利用を条件としない場合も2万円を上限とする。利用者が乗り換えやすく、安価な端末を選びやすい環境を整え、メーカーと携帯会社の双方に競争を促す。(以下割愛)