こうして「伝統」は捏造される

ちょっと固いタイトルですが、今日のお話は「恵方巻」についてです。

先週の節分では、今年も大量の恵方巻が廃棄処分されたことがニュースになっていましたが、ところで恵方巻とはどんな伝統なのかと思って調べてみました。

すると衝撃の事実(?)が判りました。

私は、恵方巻は関西の昔からの伝統で、それが最近になって関東にも伝わったもの、と思っていましたし、多くの関東人はそのように思っているのではないでしょうか。

然し、ちょっと調べてみると、実は恵方巻は関西の伝統でも何でもないようです。

<ウィキペディアより>

「「恵方巻」という名称は1989年にセブン-イレブン広島県広島市中区舟入店の野田靜眞が「大阪には節分に太巻き寿司を食べる風習がある」と聴いて仕掛けたことにより、1998年から全国へ広がり[2][3][4]、2000年代以降に急速に広まった。それ以前に「恵方巻」と呼ばれていたという文献類は見つかっていない」

<コトバンクより>

「正確な起源は不明で、江戸時代末期に大坂の船場で商売繁盛の祈願として始まった風習を発祥とする説など諸説ある。明治期や戦後に一時廃れたが、1977年に大阪海苔問屋協同組合が行った海苔の販売促進イベントで復活した。90年頃よりスーパーやコンビニで販売されるようになり、宣伝活動も活発になったことから、節分に恵方巻きを食べる風習が全国に拡大した。」

<語源由来辞典より>

「正確な起源は不明で、江戸時代末期に大坂の船場で商売繁盛の祈願として始まった風習を発祥とする説など諸説ある。明治期や戦後に一時廃れたが、1977年に大阪海苔問屋協同組合が行った海苔の販売促進イベントで復活した。90年頃よりスーパーやコンビニで販売されるようになり、宣伝活動も活発になったことから、節分に恵方巻きを食べる風習が全国に拡大した。」

更には、遊女が旦那様の〇〇に見立てて、などという由来を紹介しているサイトまでありました。

つまり、由来不明で、判っているのはごく最近、コンビニやスーパーのキャンペーンで「伝統」かのように装われて流行しただけ、ということでした。

私たちが「伝統」だと思っているものの中には、実は始まったのは明治以降、場合によっては戦後、だったりするものも少なくありませんが、節分に恵方巻を食べる「伝統」は、もっと新しい、小売店が仕掛けたものに過ぎなかった。。。

さて、あなたはこれでも来年、恵方巻を食べますか?

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