緊急事態宣言が漸く解除されました。
新規感染者数は明らかな下げ止まっている、というよりも既にリバウンドし始めている傾向も見て取れますので、解除は感染リスクが低くなったからというよりは、これ以上国民に我慢生活をさせるのは無理、経済を回さなくてはコロナ死よりも経済死が増えてしまう、という政治判断だと思いますし、それは正しいと私も思います。
一方で、不思議な対策も多々見受けられます。
一番の典型はプロ野球です。
いよいよ今シーズンの開幕を迎えますが、一都三県では飲食店への時短要請が21時までであることを受け、同都県下の球場の試合開始時間が17時半若しくは17時45分に前倒しされることが発表されました。
この前倒し時間は、プロ野球の平均試合時間が3時間強であることから、平均試合時間で終了すれば21時には試合を終えられるとの考え方によるもののようです。
然し、そもそも飲食店への一律時短要請自体の効果には多くの疑問の声が呈されています。21時より前、18時から大勢でノーマスクでどんちゃん騒ぎすれば感染リスクは高まるでしょうし、逆にお一人様や家族連れなら深夜でも感染リスクは変わりません。
然し、プロ野球を21時までに終えることと、感染リスク提言にどんな科学的関係性があるというのでしょう。
そもそも試合時間が平均に収まる保証などどこにも無く、自然体で21時を超えることも当然に有り得ます。
却って開始時間を早めて早く試合が終わってしまったら、飲食店の閉店時間前にお店に入れてしまい、感染拡大に一役買ってしまう可能性すらあります。
つまり、プロ野球の試合開始時間前倒しは、なんの科学的な意味もない、単なるパフォーマンスに過ぎないということです。
東京都の時短命令に対する罰則も、科学的な根拠を示さず、ごく一部の特定な店舗を狙い撃ちにしており、もはや単なる政治パフォーマンスでしかありません。
何故に我が国はこんな非科学的なパフォーマンス重視の判断しか出来な市川のでしょう。