今すぐ高校野球改革を!

今年の夏の高校野球で注目株だった大船渡高のエース佐々木投球。

然し決勝戦にマウンドに立つことなく高校最後の夏を終えました。

ごく一部からは批判の声もあるようですが、私はエースを決勝で投げさせなかった同校野球部國保監督のご判断を讃えたいと思います。

日本は(かつて以前ではないとはいえ、それでも)世界有数の野球大国です。にも関わらず米メジャーで活躍出来る選手がまだまだ少ないのは、制度や語学の壁もさることながら、高校までに多くの有能な野球少年が学校や指導者に潰されてしまっていることも大きな要因の一つです。

野球に限りませんが、日本の学校スポーツは勝利に固執し過ぎています。学校のクラブ活動は飽く迄も教育の一環なのですから、先ずは当該スポーツを楽しむことを知ってもらう、その上で子供達の身体を健全に鍛えることが、第一の目的であり、勝利は二の次、三の次で構わない筈です。

然し、高校野球が典型ですが、兎に角勝利を目指す、そして周囲もそれを煽る、ということが日本では横行しています。結果としてその皺寄せを食っているのは子供達に他なりません。

これ以上、子どもたちの被害者を出さないように高校野球にはもっと大胆に改革が必要です。

具体的には、投手は〇球投げたら中◯日登板間隔を空ける、と言った制限を設定すべきです。

そんなに難しい事ではない筈なのに、何故設定できないのかといえば、学校のクラブ活動にも関わらず「勝利至上主義」を皆が支持しているから。

一日も早い改善を望みます。