2021年1月7日、日本国政府は2回目の緊急事態宣言を発出、東京の新規感染者数も過去最高を遥かに上回る2447人を記録しました。
然しそんな状況下、要職にあるお二人から驚愕の発言が続いています。
(以下引用)
【1月5日付朝日新聞】二階氏、五輪「開催しないお考え聞いてみたいぐらいだ」
自民党の二階俊博幹事長は5日の役員会後の記者会見で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けて今夏に延期された東京五輪・パラリンピックについて、「自民党として開催促進の決議をしても良いくらいに思っている」と述べ、開催に向けて強い意欲を示した。新型コロナ対応の特別措置法に基づく緊急事態宣言をめぐるやりとりなどの後、東京五輪・パラリンピックについても聞かれた。二階氏は開催すべきだと考える理由を問われると、「開催しないということのお考えを聞いてみたいぐらいだ」と強調。そのうえで、「スポーツ振興は国民の健康にもつながる。大いに開催できるように努力するのは当然のことだと思っている」と述べた。
【1月7日付報知新聞】森喜朗会長 東京五輪へ「不安? 全くありません」
東京五輪組織委の森喜朗会長は、新型コロナウイルスの感染拡大で緊急事態宣言の再発令が決まった7日、東京五輪の開催の可否について「不安? 全くありません」と語った。 続けて「今の時点で何でやるやらないって議論するの。やるのは7月でしょ。今、オリンピックの準備は、ほとんど全部できている」と述べた。
(引用終り)
新型コロナの感染が爆発的な拡大を見せている中、様々な世論調査やアンケート結果でも、国民の圧倒的多数は東京五輪開催に対する不安を訴えています。
こんなときリーダーに求められるべきは、国民の不安を前提として、それを取り除く努力です。
然しお二方とも、全く逆の発言になっています。
二階幹事長は「開催しないお考え聞いてみたいぐらいだ」と仰いますが、これが本心から出ているのであれば、あまりにも国民の声を聞いていなすぎでしょう。
世界中で感染が爆発し、しかも感染力の強い変異種まで確認されている中、海外から人が入ってきて大丈夫なのですか?
IOCは無観客はあり得ないと言っていましたが、本当に観客を入れて開催するのですか?その場合、どのような防止策が講じられるのですか?
箱根駅伝であれだけ「沿道で応援しないで」と要請されていたのに一部の沿道が密でしたが東京五輪のマラソンで同じことは起こりませんか?
選手間の感染防止にワクチン接種は間に合うと思いますか?
数え上げれば幾らでも「開催出来ないのではないか」という疑問があります。
政治家に求められるのは、こうした国民の疑問に一つ一つ丁寧に回答し不安を取り除くことであるべきです。
森会長の「不安、全くありません」も、あまりにもズレている発言です。
会長ご自身が不安かどうかは、開催出来るかどうかと全く関係がありません。国民が不安に感じていることに、会長としてどういう対策を講じるつもりなのか、それを答えるのが会長としての責務です。
申し訳ないですが、このような「老害」が要職についている時点で、東京五輪は開催出来ない理由になってしまっていると感じます。
今からでも遅くないので、お二人にはご自身の発言を猛省頂き、国民の疑問に真摯に答えて頂きたいと思います。
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