国外への情報管理を強化せよ

LINEが業務委託する中国の会社の中国人技術者が、LINEユーザーの個人情報にアクセス出来ていたことが明らかになりました。

中国では国家が命じればあらゆる情報を提供する義務がある為、事案は理論的には中国政府に個人情報が流れたとしても全く不思議もありません。

欧米でも個人情報の越境に対して管理を強化する流れになりつつありますが、中国では従前より情報管理を行っており、海外からの情報獲得には注力しつつ、国内からの情報流出には厳しい監視の目を光らせています。

それに対して我が国は非常に脇が甘いと言わざるを得ません。

現代社会では情報こそ武器にも勝るツールであり、情報を制する者が世界を制します。

日本ではコストが高いのだからLINEが中国に委託したのは仕方ないとの意見もあるようですが、これは現実を知らない人の言うことです。

日本が長い間のでデフレで賃上げもストップしていたどころか実質賃下げだった間、中国は高度成長を続けてきました。給料も当然にそれに応じて急速にアップしています。

ましてや、この手の専門分野では日本より中国の方が高給なことは珍しくもありませんので、寧ろ国産化に戻した方が良いというのが時代の流れです。

日本国政府には早急に、情報管理こそが安全保障の重点だと肝に銘じて頂き、情報管理の強化と人材育成に注力して欲しいものです。