ロッテ佐々木朗希投手に対する白井審判の対応については、賛否両論、というよりも、圧倒的多数が批判する中、元西武の重鎮お二人が白井審判を擁護されていたので、そのロジックの問題点について考察したいと思います。
【4月28日付デイリースポーツ】清原和博氏「白井さんが気の毒」朗希の球審騒動で見解「一球だけで絶対にしない」
(前略)「これはたぶん、あの一球だけの問題じゃなかったと思うんですよ。多分、何球かあったと思うんです。それで、佐々木投手が不服な顔をしていると思う」(中略)「一球だけで審判はああいうことは絶対にしない。それで堪忍袋の緒が切れて」と語った。(中略)「佐々木君に風が吹いているので、白井さんが気の毒です」と苦笑いした。(後略)
私自身、中継で見ていましたが、確かに佐々木投手は何度か判定に「え?」という顔はしてました。然しそれは佐々木投手のみならず、相手投手も同様の仕草をしていました。
通常、その程度で、審判が試合を中断し、怒り顔でマウンドに歩み寄って選手を恫喝したりすることはありません。それで試合を中断していたら、中断だらけになります。
それでも審判として許せないのであれば、取るべき行動は審判侮辱で退場にさせるか、そこまで至らないと考えたならイニング間や終了後に監督や球団に申し入れるのが妥当です。
あの態度はどう見ても感情のコントロールが出来ずブチ切れた様子だったからこそ、多くのファンは白井審判に対して憤りを覚えているのです。
いわんや清原氏のコメントからは、試合は見ていなかったものと思われます。
試合を見ていなかったのであれば、そもそも良し悪しを語るのは論外でしょう。
【4月25日付日刊スポーツ】デーブ大久保氏 白井球審〝詰め寄り騒動〟を解説「佐々木朗希が退場と言ってもいい動きをした」
(前略)「白井という人間、ぼくが知ってる限りで言えばめちゃくちゃまっすぐで昭和の審判です」とコメント。続けて佐々木朗の行動について「実はマウンドを降りるしぐさをしちゃってるんですね。『え、なんで、入ってないんですか』って」と解説。(中略)「退場っていうことまでは今日の場面では言いづらいですけど言っちゃってもいいような動きは実は佐々木朗希がしてしまったというのもあるんです」と語った。(引用終了)
大久保氏には是非、もう一度、試合の動画を見て頂きたいと思います。
確かにマウンドからキャッチャーの方に数歩歩み出しましたが、すぐに二センター方向に向き直っています。この程度で「退場行為だ」とは、どう見ても考えられません。
そもそも「まっすぐで昭和の審判」ということ自体が問題です。既に時代は平成を通り越して令和であり、一般企業でも権限を持っている人がこのような態度をとったら明確にパワハラで一発退場です。
「昭和の人間だから」で許されるものではありません。
もし大久保氏が本気でそう考えているのであれば、早急に考えを改めないと、今の時代、ご自身もパワハラ行為をしても気が付かない懸念があると感じました。