G20大阪サミットを振り返って(3)

G20大阪サミット開催から一週間。

官邸や政府関係者は「一定の成果があった」としていますが、もう殆ど話題に上らなくなる程度の成果、ですね。

然しこれは官邸や政府が力不足ということではなく、世界情勢がもはやG20という枠組みでは語れなくなっているからだと思います。

従来、「民主主義」「人権」「自由経済」「法の支配」等は、人類普遍の価値であり、少なくとも一定以上の成熟度に達した国家では守るべき共通認識でした。

然しグローバル化による格差がここまで広がった昨今、民主主義がトランプ大統領やブレグジットを産み出し、IT化が却って人々を監視する社会へと向かわせ、保護貿易へと進み、結果として文化や民族、宗教の対立も深まっています。

G20参加国のGDP合計は世界の約8割。一方で世界に存在する国家は約200。つまり、全体の1割の国・地域が世界の8割を握っていることになります。

一つの国の中での格差も広がりつつある中、人類の発展は大きな転換点にぶち当たってしまったのではないか、そう実感させたことが、今回のG20最大の成果だとすると、それは非常に悲しいことだと思います。