毎度お騒がせ発言の多い桜田前五輪大臣が、またもや政治資金パーティーで「結婚しなくていいという女の人が増えている。お子さん、お孫さんには子供を最低3人くらい産むようにお願いしてもらいたい」という問題発言をしたそうです。
日本はこのまま放置すれば少子高齢化により相当追い込まれていくことは間違いなく、高齢化を防止することは基本的には出来ない(とっとと死ねということになるので)ですから、唯一の対策は少子化に歯止めを掛け、出生率を上げるしかありません。
然しだからといって単に「子供を3人産め」という発言は暴言で、国会議員たるもの、なぜ子供が増えないのかを考え、それを解決するための法律を立案するのが仕事です。
子供が増えない理由は簡単で、子供が欲しいと思えない社会になっているからでしょう。高度成長と異なり収入が増えない、将来に展望が見えない中、子供にお金を使いたくない、少ない稼ぎを自分のために使いたい、という発想になるのは当然だと思います。
さらに日本は子供を社会でケアする仕組みが不足しています。
保育園のような箱物の充実以上に、海外では広く普及しているベビーシッター制度などの拡充や選択肢の増加も必要です。
もう一点、意外に語られていないのが不妊治療です。
日本では不妊は病気だと見なされていないため、子供がなかなか出来ないとしても、高額の不妊治療に踏み切るには躊躇う夫婦は多いものと思います。
高齢者に回している社会保障費の一部を若い人の不妊治療に回すだけでも、少子化は多少改善するのではないか、と私は思っています。
いずれにせよ、考えるべきこと、やるべきこと、出来ることは沢山ありますから、政治家はその成果で選挙民にアピールするべきだし、我々有権者もそういう政治家の「実績」をきっちりと見張っていくべきです。