レジ袋有料化は意味があるのか?

レジ袋が有料化されて1か月が経過、コンビニやスーパーでもエコバッグで持ち帰る人が増えてきたように思います。

然し、私はどうしてもこの施策に意味があるとは思いません。

レジ袋が問題になった発端は、海洋生物の胃袋から大量のビニール袋が発見されたこと。クラゲなどの餌を間違えて食べたのであろうと思われます。

この画像がショック療法となり、微小プラスチックが自然に与える影響などにも注目が集まるようなった結果、世界的にプラ製品を使わないようにという風潮が生まれました。

確かに放置しても自然には戻らないプラスチック製品は環境にやさしくありません。

環境省環境再生・資源循環局総務課リサイクル推進室が発表している「レジ袋有料化について」に「日本から毎年排出される廃プラスチックのうちレジ袋が占める割合は2%程度と言われており、プラスチックごみ全体の量から見ればごく
僅かである。」と記載されている通り、レジ袋を排除したところでプラスチックごみ対策には殆ど意味がありません。

さらに言えば、レジ袋は家庭で部屋のごみ箱用の袋として再利用しているご家庭も多いでしょうから、レジ袋が無くなれば類似のビニール袋を購入することになり、レジ袋総量がそのまま減るとは限りません。

レジ袋に代替するエコバックの素材も自然に回帰するものでなければ環境対策にもなりません。

結局、レジ袋有料化は、単にコンビニやスーパーの収支を改善させるのみで、環境には殆ど無意味ということです。

真の解決は、レジ袋を含むプラスチックごみをポイ捨てる人の意識を変えること、にあります。特に途上国では人々がごみ処理にコストを払う意識が希薄なので、途上国対策が必要です。

もっとも簡単なのは、プラスチックごみを持ち込めばお金がもらえるといった仕組みでしょう。これを国際的な機関が資金援助して行う事が手っ取り早く有効だと私は思っています。