毎年恒例の北戴河会議も終了したようですが、今のところ大きな波乱があった様子はうかがえないことから、元トップの異例の三期目はほぼ確実となったようです。
今の中国を見ていると「個人独裁」に突き進んでいるように思えてなりません。
ゼロコロナ政策の暴走や政府に従わない著名財界人の排除など、危険な方向に進みかけている中、経済と実務に通じる現総理が防波堤となって辛うじて踏みとどまっているという印象です。
トップの三期目が確定的な中、果たして総理の後継が誰になるのか、これによって中国の今後は大きく変わって来るでしょう。
現総理のようなトップの暴走を実務で牽制できるタイプが就任すれば、独裁者の暴走を寸止め出来るかもしれませんが、総理までもがトップの取り巻きとなれば、最早誰も止めるものなく、毛沢東時代に逆戻りしていく可能性が高まります。
既に文化や教育面での締め付けが強化され、それに感化された人民も増えつつあり、文化大革命の再来を匂わせる空気が漂う中、不動産バブルの崩壊や各種締め付けによる先端IT産業の萎縮、結果、大学を卒業しても就職口が無い若者の急増と、既に中国は警戒水域を超えつつあるように思います。
10月16日から開催されることが発表された党大会。
中国は何処へ向かおうとしているのでしょうか。