日本は本当に「おもてなしの国」か?

以前、「何故ニッポンの幸福度は低いのか。」というテーマでコメントしましたが、通勤時に気になることがあったので追記します。

朝の通勤ラッシュ。

とはいえ私の通勤路線ではいつもであれば新聞が読める程度の混雑なのですが、昨日は車両点検があったとかで、10分ほど電車が遅れ、その影響で車内は大混雑。

そもそも10分遅れただけで(引き合いに出して失礼ながらも)インド並の通勤列車になってしまう時点で、この国はとても先進国とは言えないなぁ、と感じてしまうのですが、その結果として中にはイライラを募らせる乗客も増えます。

私は結構小さな音で音楽を聴いていたつもりだったのですが、ギュウギュウの満員だったため、すぐ隣にいたおっさんには音漏れしていたようで、「煩い!」と言われてしまいました。

日本社会的には音漏れさせた私が悪いということなのでしょうが、率直に言って小さな音が少し漏れたくらいで他人を罵倒できるような「精神的に余裕のない社会」が本当に「おもてなしの国」と言えるのか、大いに疑問を覚えました。

前回も書きましたが、海外暮らしから戻ってみると、日本は他者に対する許容度が異様に低い国です。

私の勤務先はサービス業なので、服装や髪形に対するマナー基準のようなものがあります。お客さまに不快な思いをさせないように、ということなのでしょうが、その基準を守っていたら、典型的なイスラム教徒やユダヤ教徒やヒンズー教徒のルックスもアウトになってしまいます。

本来は、多少の髪形やファッションの「個性」はお客様に許容頂くべきなのでしょが、残念乍らちょっとした見た目に対して「あんな社員がいるなんて」というお叱りを頂いてしまうのが日本。

「おもてなし」の履き違えに思えてなりません。