抜本的な運転マナー向上が必要

常磐自動車道におけるあおり運転の容疑者が逮捕されました。

2017年の東名高速あおり運転による死亡事故以降、あおり運転に対する世間の注目が集まる中、未だに高速道路上で車を停止されるなどという暴挙が行われたことに驚きを禁じ得ません。

一方、車を運転していると「軽いあおり運転」、例えば車間距離を詰めてきたり、追越車線で相応の速度を出していても物凄い速度で接近してきて煽ってきたり、という事例は、車を運転する方なら誰しも少なからず経験されているものと思います。

また駐車場にある障碍者用パーキングエリアに、どうみても障害があるとは思えない元気いっぱいな若者や家族連れの車が駐車しているのも、日本ではよく見る光景です。

歩行者目線でも、歩行者が横断歩道に立っていても「停まらない」のが日本のスタンダードで、明らかに先進国の水準から劣後しています。

つまり、常磐道の事件は極端なのだとしても、日本の運転マナーの根本的な水準がそもそも低いのだと思います。

大きな事件の防止の第一歩は底辺の底上げにあるのではないでしょうか。

免許更新の講習を強化する、あおり運転の罰則を強化する、ということ以外に、運転免許を取ることが出来る前の子供たちに、学校で「運転する側」の目線での教育をすることが効果的だと私は思っています。

子どもたち自身がマナーの良い運転者になれることを期待するとともに、親が無謀な運転をすれば、子どもから「お父さん/お母さん、その運転はダメだよ」と言われれば、相当な抑止力になるでしょう。

何れにしても、これ以上被害者を出さないためにも、出来ることをやっていかねければなりません。