満員電車に感染リスクが無いならば、大半のイベントは開催可能な筈では?

新宿の劇場で巨大クラスターが発生した結果、再び「コンサートやイベントは危ない」という空気が流れていますが、よくよく中身を見極める必要があると思います。

報道によれば今回のイベントでは、客と出演者がハグをするなどの濃厚接触があり、客同士も感染対策無く距離が近かった等、適切な予防策が採られていなかったようです。

適切な対策がなく人が集まればクラスター化するリスクがあるのは当然であって、安全対策をきちんとしている劇場やコンサート、イベントとはきちんと分けて考える必要があるでしょう。

とはいえ、どうも不思議でならないのは「満員電車は安全」という論説です。

今でも電車で通勤されている方はお分かりかと思いますが、通勤時間帯の電車は引き続き路線によっては「3密」な状態です。

これに対して、駅につくたびに扉が開いて空気が入れ替わる、空調設備が外気を取り入れている、窓を開ければさらに換気できる、故に満員電車は安全である、という説明がなされていますが、果たして本当でしょうか。

扉と扉の間の空間は駅の停車時に空気がそんなに入れ替わっているとは思えません。

天井についている空調設備から満員電車の着席者にまで新鮮な届いているとは思えません。寧ろ立っている客から空調でウィルスが降り注いでるようにも見えます。

窓が開くに至っては、梅雨時で窓が開けられない日が多い今はそもそも効果がありません。

そんな満員電車で本当に感染リスクが無いのであれば、静かに黙って聞いているだけのクラッシックコンサートやオペラなどは、最後の「ブラボー」だけ規制しておけば、普通に全席を埋めて開催出来る筈です。

つまり、満員電車は安全、とコンサートは危険、のどちらかがウソだということになります。

さて、どちらがウソなのでしょう。